ブラジルでは固定やモバイルのブロードバンド化に向けたインフラ整備投資が大幅に遅れているために、連邦政府は、2010年に国家ブロードバンド計画(PNBL)を発表していた。
連邦政府の2010年発表の国家ブロードバンド計画(PNBL)では、2014年までに4,000万世帯へのブロードバンドを目指していたにも拘らず、国内経済不振や民間企業による投資停滞でPNBL計画が大幅に遅れている。
カナダや英国並みのブロードバンドの世帯普及率90%達成には、今後10年間に最低でも2,000億レアルの投資が不可欠であるとBoston Consulting グループでは予想している。
現在のブラジル国内のインターネット普及率は僅か59%に留まって、チリやヴェネズエラの普及率を下回っている。ブラジル国内でデータ転送レートが100メガビットを満たしているのは、僅かにサンパウロ市やリオ市などの大都市に限られている。
Boston Consulting グループのマルコス・アギアール取締役は、世帯普及率90%達成には、今後10年間に毎年300億レアルの投資が必要であると説明している。(2017年9月21日付けエスタード紙)