iPhoneメーカーのアップル社が、アメリカの司法当局に対して、競合会社の8製品を市場から締め出すよう要請した。
アップル社が27日、正式に、サムスン社の8製品の販売差し止めを申請した。24日に、同社の特許を侵害したとして韓国メーカー側に10億ドルの損害賠償を支払うよう命じた判決が出たばかり。
アップル社によると、カリフォルニア州北部地裁で、ギャラクシーとドロイドのスマートフォンを含むサムスン社の製品に対して、販売を禁止する仮処分を申請した。アップル社はこの訴訟について、サムスン社の製品をを恒久的に販売禁止にする判断を受けるための1つのステップとしており、「アップル社が受ける即時かつ回復できない被害の1部としてまとめた」8製品のリストを提出した。
同社は、もし製品が恒久的に市場から締め出されなければ回復不可能な被害をこうむることを、ルーシー・コー判事に認めされる必要がある。リストで挙げられた製品はサムスン社の最新の製品ではないが、いずれも、携帯電話会社やアマゾンのようなオンラインショップで販売が継続されている。
アップル社の勝訴は、iPhoneのような製品をライバルの韓国メーカーがコピーしたという同社の主張をより明確に認めたものだ。サムスン社のギャラクシーとドロイドの各モデルがグーグル社により提供されるソフトウェアを利用しているため、今回の判決は、グーグル社を含め、携帯電話端末市場に参入している企業各社にも影響を与えると見られる。サムスン社とグーグル社の代表者は、この問題に関してコメントを避けている。
アップル社株は、26日にニューヨーク市場で1.88%値上がりし、終値は675.68ドル。
歴史的判決
サムスン電子がスマートフォンのギャラクシーをリリースして数カ月後の2010年8月、アップル社の弁護士チームが韓国を訪問した。
同社の設立者の1人で2011年に逝去したスティーブ・ジョブズ氏はその数週間前、既にサムスン社の役員に対して、グーグル社のオペレーティングシステムであるアンドロイドを採用したギャラクシーSが、iPhoneの違法コピーであると伝えていた。しかしながら、サムスン社がアップル社の重要なサプライヤーであり、ビジネス上、両社は強い関係を構築していることから、和解による解決が可能と思われていた。
アップル社の弁護士は極めて直接的な対応に出た。提示された2番目のスライドによると、アンドロイドは複数の企業がiPhoneのデザインと商品戦略をコピーできるようにデザインされたと主張したのだ。この問題を良く知るある人物によると、両社の協議は難航した。サムスン社の弁護士は、コピーしたという非難にいら立ちを隠さず、使用許諾を受けることなくアップルが使用している様々な企業の特許についてあげつらい、反対に難詰した。
協議は両社の間で決定的に合意に至らず終了、様々な国で特許を争う訴訟合戦となり、サムスン社がアップル社の特許を侵害したことを認めた、24日の評決につながった。
サムスン社は控訴する意向を明らかにしており、世界中で繰り広げられている両社の訴訟合戦は、終戦からほど遠い状態。特許訴訟の多くは和解するのが通例だが、サムスン社とアップル社は、複雑な法律上の問題をめぐって意見が対立している。(2012年8月28日付エスタード紙)