ブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)が合併の発案者であるCBDのオーナー、アビリオ・ジニス氏への支援を撤回したために、小売世界2位のフランス資本カルフール社のブラジル事業を現地のスーパー最大手CBD(Companhia Brasileira de Distribuicao)傘下のパン・デ・アスーカル社との合併計画を断念した。
ジニス氏はパン・デ・アスーカル社に資本参加しているフランス資本でカルフール社のコンペチターであるCasino社が合併に反対したために、BNDES銀行の資本参加撤回につながったと批判している。
カルフールの第2四半期の世界の売上は前年同期比1.6%に留まったにも関わらず、同社にとってフランスに次ぐ売上を記録するブラジルは11.3%と大幅増加しているために、ブラジルでの販売拡大戦略を模索しているが、Casino社にとってもブラジルを最重要拠点に位置付けている。
2005年にCasinoがパン・デ・アスーカルに資本参加した時に、2012年に経営権の譲渡契約を交わしているために、コンペチターのカルフールとパン・デ・アスーカルとの合併を拒否していた。
ジニス氏はカルフールの競合カジノ・グループと組んでCBDを展開いているにも関わらず、昨年からカジノに無断でカルフールに接触を続けていて、大手投資銀行のBTGパクトゥアルと組んでBNDES銀行の資本参加のバックアップで、カルフールに合併を持ちかけていた経緯がある。
今回の合併劇の破綻で大手スーパーのウォルマート社がカルフールのブラジル事業との合併を仕掛ける可能性が業界で話題となっているが、BNDES銀行はウォルマート社との合併で、ブラジル資本の小売業界でのマーケットシェア縮小を憂慮している。(2011年7月14日付けエスタード紙)