小売業で世界2位のフランス資本カルフールのブラジル小売事業部門とブラジル小売業トップのパン・デ・アスーカルグループ(CBD)の合併交渉を実業家のアビリオ・ジニス氏と大手投資銀行のBTG パクツアルが手掛けている。
しかし両者の合併には社会経済開発銀行(BNDES)からの39億レアルの資本参加並びにカルフールと競合してCBDに37%出資するカシノグループの承認を得なければならない。
しかしジニス氏がカルフールとの合併交渉を株主の承認なしに水面下で行っていることが発覚したために、1か月前にカシノがジニス氏を訴えて、裁判所に判決を委ねている経緯があるために難航が予想されている。
合併が成立すれば新設会社ノーヴォ・パン・デ・アスーカル(NPA)の株式の50%がカルフール、カシノ15%、アビリオ・ジニス氏9.5%、BNDES銀行9.0%の資本参加比率となる。
しかし合併によるブラジルの小売業界地図は32.2%がNPAと市場の1/3を独占して最終小売価格の決定権を握るために、消費者にとっては価格上昇を招く恐れがあり、また供給メーカーにとっても卸売価格交渉権を握られるために、収益性が圧迫される弊害が生じる。
ブラジル小売業界トップのパン・デ・アスーカルの昨年の売上は361億レアル、グループ内にはパン・デ・アスーカルのチェーン店が149店舗、コンプレ・ベン113店舗、エストラ・Super101店舗、エストラ・Hiper110店舗、エストラ・Facil68店舗、アサイ57店舗、ポント・フリオ506店舗、カーザ・バイア526店舗,センダイ17店舗と総数1,647店舗を全国に展開している。
またブラジル・カルフールは業界2位で売上は291億レアル、グループ内にはカルフール・Hiper114店舗、カルフール・Bairro49店舗、アタカダン73店舗の合計では236店舗を展開している。(2011年6月29日付けヴァロール紙)