延滞率低下に伴って拡大するクレジット部門、コントロールされているインフレ、過去最低の政策誘導金利(Selic)などが牽引して、2020年の自動車並びに建材を除く一般小売販売は、前年の1.7%増加の約倍増の3.0%増加をBOA VISTA SCPC(信用保護サービスセンター)は予想している。
今年の一般小売販売では、家具並びに家電、電気製品など月賦販売による部門の売り上げ増加が見込まれており、過去最低のSelic金利に伴って、商業銀行では資本財販売向けクレジットを拡大している。
2019年の一般小売販売の家具・家電販売は前年比0.2%増加に留まった一方で、繊維・衣類・履物販売は前年比6.3%と大幅増加、今年は低金利や低インフレ指数、更に信用度自動判定登録(Cadastro Positivo) の導入をBOA VISTA SCPC(信用保護サービスセンター)エコノミストのフラヴィオ・カリフェ氏は指摘している。
米国の習慣を採用した毎年11月第4木曜日に催される感謝祭(Thanksgiving Day)翌日のブラジルでのブラックフライデー商戦並びに500レアルまでの現役サラリーマンの勤続期間保障基金(FGTS)預金や凍結預金の先払い政策導入の影響で、昨年12月の一般小売販売は前月比マイナス2.5%を記録したものの、前年同月比では0.8%増加していた。
また昨年12月の家具並びに家電販売はマイナス4.7%と前月の5.2%増加から一転して大幅マイナスを記録したが、繊維・衣類・履物販売は0.4%増加していた。
昨年12月のハイパー・スーパーマーケット・食料品・飲料・嗜好品販売はマイナス1.8%、過去12カ月間では2.0%増加、燃料・潤滑油販売は1.8%増加、過去12カ月間ではマイナス0.2%を記録していた。(2020年1月21日付けヴァロール紙)