ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2019年6月の自動車並びに建材を除く一般小売販売は、高止まりする失業率並びに停滞する国内経済、一般家庭の負債増加などの要因で前月比僅か0.1%増加に留まって、期待外れの小売販売を記録している。
しかし9月13日から500レアルまでの現役サラリーマンの勤続期間保障基金(FGTS)預金や凍結預金の引出開始並びに上院での年金法案可決の予想による景況感の回復などの要因で、今年下半期の一般小売販売は回復すると予想されている。
Valor Data社の24社の金融機関対象の調査では、今年6月の一般小売販売は前月比0.5%増加、自動車並びに建材を含む広範囲小売販売は0.6%増加が予想されていたにも拘らず、それぞれ予想を下回った。
中銀の発表によると、今年6月の一般消費者の負債額は2016年4月以降では最高の負債額を抱えており、6月の過去12カ月間の平均負債額は44.04%増加している。
第1四半期の広範囲小売販売は前期比0.5%増加、第2四半期は自動車販売が牽引して前期比1.2%増加しているとテンデンシアス・コンスルトリア社エコノミストのイザベラ・タヴァーレス氏は指摘している。
2019年6月の一般小売販売は前月比0.1%増加、前年同月比マイナス0.3%、第2四半期は前四半期比マイナス0.3%、6月の過去12カ月間の一般小売販売は1.1%増加している。
前記同様に今年6月の一般小売販売の燃料・潤滑油セクターはマイナス1.4%、0.5%増加、マイナス1.1%、マイナス2.1%、ハイパー・スーパーマーケット・食料品・飲料・嗜好品セクターは0.0%、0.7%増加、マイナス1.6%、1.0%であった。
また繊維・衣料・履物セクターは1.5%増加、マイナス1.1%、マイナス3.4%、マイナス0.1%、家具・家電セクターはマイナス1.0%、マイナス6.5%、1.3%増加、マイナス2.0%であった。
医薬品・香水・化粧品・医療機器セクターは0.3%増加、5.0%増加、1.0%増加、6.1%増加、書籍類・印刷物・製本セクターはマイナス0.8%、マイナス26.2%、1.9%増加、マイナス24.6%、情報機器・事務機器・通信機器セクターマイナス2.4%、マイナス8.8%、マイナス4.9%、0.3%増加、日用雑貨・装身具類セクターは0.1%増加、マイナス0.8%、マイナス1.1%、6.0%増加。
前記同様に今年6月の広範囲小売販売は0.0%、1.7%増加、1.2%増加、3.7%増加、二輪・四輪・部品セクターは3.6%増加、10.0%増加、4.3%増加、12.4%増加、建材セクターはマイナス1.2%、マイナス3.6%、1.1%増加、3.0%増加を記録していた。(2019年8月8日付けヴァロール紙)
