ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)が6月4日~25日にかけて1,187人の小売販売オーナーを対象とした調査によると、今年6月の小売販売部門の景況感は、5月から3ポイント減少の89.6ポイントまで低下して、2018年8月に記録した84.4ポイントに次ぐ低率を記録して景況感が大幅に悪化している。
6月の小売販売オーナーの景況感が前月比3ポイント悪化した要因として、5月下旬から11日間継続した全国規模のトラック運転手の国道封鎖抗議デモの影響からの回復遅れが要因となっている。
失業率の高止まりや不透明な連邦政府による経済活性化政策など景気回復に繋がる要因がないために、小売販売オーナーの景況感は、今後数カ月間は低調に推移するとジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の小売販売調査担当のロドルフォ・トブレール コーディネーターは予想している。
今年初め第1四半期の小売販売オーナーの景況感は2.5ポイント上昇したが、第2四半期は一転して2.8ポイント減少、6月の小売販売現状指数は前月比2.2ポイント減少の87.2ポイント、今後の見通し指数は3.8ポイント減少の92.4ポイントに留まって2017年8月の89.6ポイントに次ぐ低率となっている。(2018年6月28日付けヴァロール紙)