ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2018年2月の自動車や建材を含まない一般小売販売は、前月比マイナス0.2%を記録して、緩慢な景気回復サイクルが続いている。
ブロードキャスト・プロジェクションによる金融機関対象の2018年2月の一般小売販売予想は、0.65%増加であったにも関わらず、実際にはマイナス0.2%を記録したために、今後さらなる政策誘導金利(Selic)引き下げに繋がり、また今年のGDP伸び率の下方修正を余儀なくされる。
3月21日中銀の通貨政策委員会(Copom)では、全会一致で政策誘導金利 (Selic)を6.75%から0.25%切下げて6.50%に決定、また5月のCopom会議でもSelic金利の再度の0.25%を引下げが予想されていた。
しかし今年2月の一般小売販売がマイナスを記録したために、6月のCopom会議でも更なるSelic金利の引き下げの可能性がでてきたとRio Gestão Recursos社エコノミストの Bernard Gonin氏はコメントしている。
2月の自動車や建材を含まない一般小売販売は、前月比マイナス0.2%を記録した一方で、2月の自動車や建材を含む広範囲小売販売は、自動車販売が2.5%増加したため前月比マイナス0.1%に留まっている。
今年2月の自動車や建材を含まない一般小売販売は、前月比マイナス0.2%、前年同月比1.3%増加、今年2カ月間の累計では2.3%増加、過去12カ月間累計では2.8%増加している。
前記同様に燃料・潤滑油セクターはマイナス1.4%、マイナス7.0%、マイナス5.5%、マイナス3.0%、ハイパー・スーパーマーケット・食品・飲料セクターはマイナス0.6%、2.0%増加、2.6%増加、2.0%増加している。
また繊維・衣料・履物セクターはマイナス1.7%、マイナス5.8%、マイナス2.6%、7.0%増加、家具・家電セクターは1.5%増加、3.2%増加、4.3%増加、10.4%増加している。
前記同様に医薬品・香水・医療機器セクターは0.8%増加、4.3%増加、4.9%増加、3.8%増加、書籍類・印刷物・製本セクターは1.6%増加、マイナス5.6%、マイナス6.5%、マイナス3.5%。情報機器・事務機器・通信機器セクターは2,7%増加、5.8%増加、5.2%増加、マイナス0.7%、その他の日用雑貨・装身具類セクターはマイナス0.8%、8.3%増加、9.2%増加、4.3%増加していた。
また自動車や建材を含む広範囲小売販売はマイナス0.1%、5.2%増加、5.9%増加、5.4%増加、そのうち四輪・二輪・部品セクターは2.5%増加、20.0%増加、19.0%増加、7.1%増加、建材セクターは0.3%増加、6.0%増加、6.0%増加、10,0%増加していた。(2018年4月13日付けエスタード紙)