コンピュータネットワーク上での電子的情報通信によって商品やサービスを売買したり分配したりする「eコマース」市場でのAMAZON社によるセルラー電話や情報通信機器、白物家電販売開始は、黒船到来とローカルコンペチターは驚愕している。
米国資本アマゾン社は、ブラジルに2012年に「eコマース」市場での書籍販売で進出、書籍市場では10%のマーケットシェアを確保していたが、漸くブラジル「eコマース」市場で41%のマーケットを占める電気電子機器販売を開始する。
「eコマース」市場のローカルコンペチターのMagazine Luiza社の先週の株価は、今月18日からのアマゾン社による電気電子機器の販売開始のニュースの影響で19.86%下落、昨日17日の株価も7.94%下落している。
またAmericana.comの先週の株価は22.95%下落、昨日17日の株価も5.6%下落してわずか1週間で30%近い下落を記録、前記同様にVia Varejo社は14.48%下落している。
ブラジル国内の「eコマース」市場の内訳は、セルラー電話販売が22.3%を占めてトップ、次いで家電が18.8%、電気製品が9.6%、情報機器が9.2%、家庭内デコレーション関連が8.3%、衣類・アクセサリーが6.4%、化粧品・香水類が4.8%、スポーツ・レジャー用品が3.8%、食料品・飲料が2.4%、自動車用品が2.3%、その他が12.1%を占めている。
南米一のネットショップサイトのアルゼンチン資本Mercado Livre社のStelleo Tolda取締役は、アマゾン社によるeコマース市場での電気製品販売開始が非常に遅れたことに驚いているが、今年上半期のeコマース市場での電気製品販売は前年同期比51%増加している。(2017年10月18日付けエスタード紙)