2015年末までに正当な理由で解雇されたり、辞任を申し入れたりして会社を辞めた人が、退職後も引き出せずにいた勤続期間保障基金(FGTS)に積み立てられた凍結預金の引き出しが今年3月10日から開始、7月31日で終了した凍結預金が消費に回ったことで、今年6月まで3カ月連続で小売販売は前月比で増加していた。
今年7月の自動車や建材を含まない小売販売は、前月比同率を記録した一方で前年同月比では3.1%増加、自動車や建材を含む小売販売は前月比0.2%増加、前年同月比では5.7%と大幅に増加している。
今年初め6カ月間の自動車や建材を含まない小売販売は、前年同期比マイナス0.2%を記録していたが、今年初め7か月間の自動車や建材を含まない小売販売は、前年同期比0.3%増加に転じている。
7月の自動車や建材を含まない小売販売は前月比同率、7月の過去12カ月間ではマイナス2.3%、前記同様に燃料・潤滑油セクターはマイナス1.6%、マイナス5.4%となっている。
スーパーマーケット・食品・飲料・嗜好品セクターは0.7%増加、マイナス1.7%、また前記同様に繊維・衣料・履物セクターは0.3%増加、マイナス1.2%、家具・家電セクターは同率、マイナス1.2%を記録している。
医薬品・医療機器・香水セクターはマイナス0.4%、マイナス2.2%、書籍類・印刷物・製本セクターは同率、マイナス8.1%、事務機器・通信機器・情報機器セクターは4.4%増加、マイナス3.6%、その他の日用雑貨・装身具類セクターはマイナス0.2%、マイナス3.0%となっている。
今年7月の自動車や建材を含む小売販売は前月比0.2%増加、7月の過去12カ月間ではマイナス2.8%、そのうち二輪・四輪・自動車部品セクターはマイナス0.8%、マイナス7.3%、建材セクターは0.9%増加、マイナス0.2%を記録している。
今年7月の自動車や建材を含む小売販売は、ピークを記録した2014年11月比ではマイナス8.7%と大幅に落ち込んでいるが、コントロールされているインフレ、継続する政策誘導金利の引下げ、失業率低下など徐々に一般消費者の景況感が改善してきている。
今年第3四半期の自動車や建材を含まない小売販売は前四半期比0.7%増加、自動車や建材を含む小売販売は1.7%増加をGoldman Sachs社では予想している。(2017年9月13日付けヴァロール紙)