米国の習慣を採用した毎年11月第4木曜日に催される感謝祭(Thanksgiving Day)翌日のブラックフライデー商戦がクリスマス商戦に大きな影響を与えているために、小売り大手各社は、11月のブラックフライデーの開催月の変更で議論を続けている。
大手小売りチェーンが加入する小売販売研究委員会(IDV)では、ブラジルでも7年前からブラックフライデーによる特売を開始したが、11月末のブラックフライデー商戦がクリスマス商戦の悪影響を与えているために、8月若しくは10月の開催変更を検討している。
今年のブラックフライデーによる特売向けのテレビやメディアによるプロモーションは昨年を下回ると予想、今年のブラックフライデーの小売販売は、前年比15%~20%増加に留まると予想されている。
小売販売大手のRenner社並びに Pão de Açucarグループ、 O Boticario社では、今年のブラックフライデー開催日変更を支持している一方で、白物家電など電気電子製品を販売する小売りチェーンは、すでに家電メーカーにブラックフライデー向けに発注しているために、ブラックフライデー開催日変更に反対している。(2017年8月30日付けエスタード紙)