勤続期間保障基金(FGTS)に積み立てられた凍結預金の引出が3月10日から開始されたが、3月の凍結預金引き出し総額55億レアルのうち48%に相当する26億5000万レアルは、小売販売を通した一般消費に結びついている。
ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、今年3月にFGTS凍結預金解除による小売販売では、衣類・履物セクター並びに建材セクター、家具・家電セクター、医薬品・香水・化粧品セクターがそれぞれ大きな恩恵を受けている。
3月の凍結預金による小売販売部門のセクター別消費比較では、衣類・履物セクターには全体の44.9%に相当する11億9000万レアルが消費に結びついて、臨時収入に結び付いている。
また建材セクターには22.4%に相当する5億94400万レアルのFGTS凍結預金が消費に結び付いており、家具・家電セクターには20%に相当する5億3020万レアル、医薬品・香水・化粧品セクターには12.7%に相当する3億3700万レアルが臨時収入となっている。(2017年5月31日付けエスタード紙)