世界23位の資産家で資産総額が300億ドルに達する創業者馬雲(ジャック・マー)が率いる中国資本のアリババ社(阿里巴巴集団)は、ブラジル国内のクレジット分野にターゲットを絞って進出を検討している。
アリババ社(阿里巴巴集団)は、すでにブラジル国内で企業間での電子商取引「B2B」や企業から個人消費者への取引「B2C」分野に進出。また2014年にAliExpress.comサイトを立ち上げて、ブラジルに進出して250万人の顧客を擁している。
AliExpress.comサイトでは、ロジスティック問題や一般消費者への納品遅延問題、類似品問題などを抱えているが、アリババ社にとっては世界4位のeコマースマーケットとなっている。
アリババ社(阿里巴巴集団)の創業者ジャック・マー氏は、ブラジルでのクレジットサービス分野進出の詳細は明らかにしていないものの、若い企業経営者の小規模な企業買収を図ると予想されている。
アリババ社(阿里巴巴集団)は、中国本土でオンラインショッピング専用のクレジットサービスである「e-Credit Line」を立ち上げて、5,000ドルまでの商品購入に対するクレジットを提供している。
今年1月にはドナルド・トランプ大統領に米国内で100万人を雇用する企業設立をジャック・マー氏は約束している。またラテンアメリカでのビジネスチャンスを模索するために、来週アルゼンチンやメキシコを訪問する。(2017年4月26日付けエスタード紙)