ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売販売調査によると、耐久消費財向けクレジット販売の金利上昇並びに与信強化、高止まりするインフレ指数、実質賃金減少、正規雇用減少、一般消費者の景況感悪化に伴って、2016年1月の自動車ならびに建材を含まない小売販売は、前月比マイナス1.5%とValor Data社の19人のエコノミスト対象の調査結果であるマイナス1.2%予想を大幅に上回った。
1月の自動車ならびに建材を含まない小売販売結果のマイナス1.5%は2005年1月に記録したマイナス1.9%に次ぐ落込みを記録、また自動車ならびに建材を含む広範囲小売販売もマイナス1.6%と2005年1月に次ぐ落込みを記録している。
1月の自動車ならびに建材を含まない小売販売は前年同月比マイナス10.3%、1月の過去12か月間では前月のマイナス4.3%からマイナス5.2%、前記同様に自動車ならびに建材を含む広範囲小売販売はマイナス13.3%、マイナス8.6%からマイナス9.3%にそれぞれ落ち込みが拡大している。
1月の耐久消費財向けクレジット年利は94.1%と前月の93.0%から上昇、食料品のインフレ指数は2.3%と前月の1.5%から上昇、失業者は10万2,000人と前月の8万人から上昇しているとLCA Consultores社のパウロ・ネーヴェス氏は説明している。
1月の小売販売の内訳では、燃料・潤滑油セクターの小売販売は前月比マイナス3.1%、過去12か月間ではマイナス7.3%、前記同様にスーパー・食品・飲料・嗜好品セクターはマイナス0.9%、マイナス3.0%、繊維・衣料・履物セクターはマイナス0.5%、マイナス9.5%、家具・家電セクターはマイナス4.3%、マイナス15.9%、医薬品・香水・医療機器セクターは0.1%増加、2.6%増加となっている。
また前記同様に書籍類・印刷物・製本セクターはマイナス0.1%、マイナス11.4%、情報機器・事務機器・通信機器セクターは1.6%増加、マイナス5.4%、その他の日用雑貨・装身具類セクターはマイナス1.8%、マイナス2.7%、四輪・二輪・部品セクターはマイナス0.4%、マイナス18.0%、建材セクターはマイナス6.6%、マイナス9.7%となっている。(2016年3月11日付けヴァロール紙)