銀行業務集中サービス会社(Serasa Experian)の統計によると、2016年1月の小売販売は前年同月比9.6%下落、2002年4月に記録した11.2%に次ぐ落込みを記録、前月比では1.1%下落。
1月の小売販売落ち込み要因として、商業銀行の高金利並びに増加する失業率、高止まりするインフレ指数が一般消費者の消費動向に影を落として消費意欲を削いでおり、年内いっぱいこの傾向が継続すると予想されている。
1月の小売販売で落ち込みが顕著だったのは、繊維・履物・衣類・アクセサリーセクターの前年同月比マイナス15.3%、家具・家電セクターのマイナス13.1%、スーパー・食品・飲料セクターのマイナス6.7%、唯一燃料・潤滑油セクターは3.8%増加している。
また1月の小売販売の前月比の比較では自動車・オートバイ・部品セクターは3.0%増加、家具・情報機器・電気電子セクターは3.9%増加、建材セクターは4.3%増加、しかしスーパー・食品・飲料セクターはマイナス1.0%、燃料・潤滑油セクターはマイナス0.2%、繊維・履物・衣類・アクセサリーセクターはマイナス0.4%であった。
2015年の衣類生産は前年比10%減少、昨年繊維生産は14.5%減少、従業員は10万人減少、今年の衣類生産は前年比9.0%増加をブラジル繊維工業会(Abit)では予想している。(2016年2月5日付けエスタード紙)