ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、10月の小売販売は前月比0.6%増加して9月まで連続8か月間の減少から一転して増加に転じている。
実質賃金の減少並びに失業率の増加、金利上昇、延滞率増加による与信強化などの要因で一般消費が冷え込んでおり、10月の小売販売は前年同月比マイナス5.6%と大幅に減少、今年10か月間の小売販売は前年同期比マイナス3.6%、過去12か月間ではマイナス2.7%となっている。
10月の小売販売が前月比0.6%増加した要因として、社会保障院(INSS)の年金・恩給受給者向け13か月サラリーの第1回目の支払いが9月から10月に先送り変更、外食費値上げによるスーパーマーケットでの食料品購入増加が指摘されている。
自動車や建材販売を含まない小売販売のセクター別比較では、10月の燃料・潤滑油セクターは前月比マイナス2.6%、前年同月比マイナス11.4%、今年10か月間ではマイナス5.2%、過去12か月間ではマイナス4.1%となっている。
前記同様にハイパー・スーパーマーケットセクターは2.0%増加、マイナス0.3%、マイナス2.1%、マイナス1.9%、繊維・衣料・履物セクターは1.9%増加、マイナス9.7%、マイナス7.5%、マイナス6.0%となっている。
前記同様に家具・家電セクターは0.6%増加、マイナス16.1%、マイナス13.3%、マイナス10.8%、医薬品・香水・医療機器セクターは1.5%増加、マイナス0.4%、3.1%増加、3.8%増加、書籍類・印刷物・製本セクターは0.7%増加、マイナス9.5%、マイナス9.6%、マ イナス9.2%となっている。
また前記同様に事務機器・通信機器・情報機器セクターはマイナス9.2%、マイナス25.9%、0.6%増加、1.8%増加、その他の日用雑貨・装身具類 セクターはマイナス0.6%、マイナス9.0%、0.3%増加、2.1%増加している。(2015年12月17日付けヴァロール紙及びブラジル地理統計院(IBGE)サイトより抜粋)