サンパウロ商業会(ACSP)の統計によると、4月のサンパウロ市の小売販売は高止まりしているインフレ並びに高金利、与信強化によるクレジットの縮小、一般消費者の景況感の悪化、実質賃金の減少などの影響で前年同月比2.3%減少している。
今年3月のサンパウロ市の小売販売は前年同月比3.1%と大幅に減少しており、一般消費者は不透明な雇用傾向やインフレ高、高金利などの要因でできるだけ消費を避ける傾向が強くなってきている。
5月にはクリスマス商戦に次ぐ母の日向け小売販売があるためにサンパウロ商業会では3.0%の売り上げ増加を予想しているが、全国商業連合(CNC)では今年の小売部門の伸び率を0.5%増加にとどまると予想している。
ブラジル・ショピングセンター協会(Abrasce)では、母の日の小売販売は前年同月比5.5%増加を予想、過去12か月間のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は8.13%を記録、過去12か月間のインフレ指数を差し引いた実質小売販売はマイナス2.5%となっている。
昨年のショピングセンターの小売販売は前年比10.14%増加、今年のショピングセンターの小売販売は8.5%増加が予想されている。(2015年5月5日付けエスタード紙)