国内経済の低迷やインフレ指数の高止まり、銀行金利の上昇、一般消費者の景況感の悪化などの要因で2014年の小売販売は低調に推移、今年第1四半期の小売販売も継続して低迷すると予想されている。
アドミニストレーション財団(FIA)の小売経営プログラム(Provar)による昨年12月に実施された500人の消費者対象の調査によると、今年第1四半期の消費者の購買予定比率は調査対象者の49.6%と過去8年間で最低となっている。
しかし昨年第4四半期の消費者の購買予定比率はクリスマス商戦にも関わらず、僅かに40.4%にとどまっており、年明けの小売プロモーションまで購買を控える消費者が増加していた。
昨年12月に調査した今年第1四半期の購買予定では家電が前年同期比マイナス4.6%と大幅な落ち込みを記録、家具はマイナス3.2%、冷蔵庫並びに洗濯機、ガスオーブンなどの白物家電はマイナス2.0%となっている。
また今年第1四半期の購買予定では衣類・履物は前年同期比マイナス1.6%、自動車・オートバイはマイナス1.0%、旅行・観光はマイナス0.6%、セルラー電話はマイナス0.4%、寝装具・浴槽関連製品並びに情報機器はそれぞれマイナス0.2%、ポータブル電気機器は0.6%増加、建材は1.4%増加している。
ブラジル地理統計院(IBGE)の昨年10月までの自動車並びに建材を含も広範囲小売販売は前年同期比マイナス1.5%、昨年の範囲小売販売は前年比マイナス2.4%が予想されている。(2015年1月8日付けエスタード紙)