ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、9月の小売販売は前月比0.4%増加と8月の1.2%増加から大幅に減少、しかし家具・家電、デパート、医薬品・燃料販売が牽引している。
食料品価格高騰によるインフレ上昇や実質賃金の減少が影響してスーパーマーケットの販売は前月比0.3%減少しているとIBGE統計院サービス・小売部門担当のジュリアナ・ヴァスコンセロス部長は説明している。
9月の過去12カ月間の一般家庭の食料品価格は8.4%増加してインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)の6.8%を上回っているにも関わらず、耐久消費財の家具並びに家電の値上がりは0.2%増加にとどまっている。
9月の自動車並びに建材を含めた広範囲小売販売は前月比0.5%増加、特に自動車業界は在庫調整のためにプロモーション販売を実施したにも関わらず、9月の新車販売は0.6%減少している。
全国商業連合(CNC)では、今年の小売販売を前回予想の3.5%増加から3.2%増加に下方修正して2003年以降では最も小さい伸び率に留まると予想、レアル通貨に対するドルの為替の大幅な上昇並びに雇用増加率の低下などの要因で小売販売の回復傾向が不透明となってきている。(2014年11月15日付けエスタード紙)