ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、今年上半期の小売販売は前年同期比1.7%の増加にとどまっており、今年の小売販売は0.9%~1.7%増加が予想されているが、2004年~2013年の平均小売販売増加率4.6%を大幅に下回ると予想されている。
サンパウロ州商業連盟(Fecomercio-SP)による10月のサンパウロの小売販売動向調査によると、今後3カ月間のクレジットカード利用による製品購入希望者は僅かに全体の12.9%となっている。
MB ASSOCIADOS社のエコノミストのセルジオ・ヴァーレ氏は、今年の小売販売伸び率は製造業部門の雇用減少に伴って僅かに1.7%増加、2015年の小売販売伸び率は1.2%を予想している。
イタウーウニバンコ銀行のエコノミストのカイオ・メガレ氏は、今年の小売販売伸び率は政策誘導金利(Selic)の増加に伴って銀行金利が上昇するためにクレジットによる小売販売減少で僅かに1.1%増加、来年は0.5%増加にとどまると予想している。(2014年11月9日付けエスタード紙)