ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、7月の小売販売はワールドカップによる営業日数減少並びに与信強化によるクレジットの減少並びに一般家庭の負債増加などの影響で前月比1.1%減少している。
7月の小売販売の前月比1.1%減少は、世界金融危機直後の2008年10月に記録した前月比1.3%減少以来のマイナスを記録したが、小売市場関係者の最悪予想の0.6%減少を大幅に上回っている。
全国商業連合(CNC)では今年の小売販売伸び率を3.7%に下方修正、またRosenberg Associados社も2.7%に下方修正しており、今年の小売販売伸び率は2003年以降では最低の伸び率になると予想されている。
過去12カ月間のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)が7.3%と高止まりしている影響で、低所得者層を中心に7月のスーパーマーケットセクターや食料品セクターの小売販売は大幅に落ち込んでいる。
7月の小売販売は前月比マイナス1.1%、前年同月比マイナス0.9%、今年7カ月間の累計は3.5%増加、過去12カ月間の累計は4.3%増加、前記同様に燃料・潤滑油セクターは0.8%増加、マイナス0.4%、3.4%増加、4.6%増加している。
前記同様にスーパーマーケット・食料品・飲料・嗜好品セクターはマイナス1.3%、マイナス0.1%、3.0%増加、3.2%増加、繊維・衣料・履物セクターはマイナス0.1%、マイナス4.4%、マイナス1.3%、0.9%増加、家具・家電セクターはマイナス4.1%、マイナス9.2%、2.9%増加、3.9%増加している。
前記同様に医薬品・整形外科・香水セクターは0.0%、6.1%増加、9.5%増加、10.4%増加、事務機器・情報機器・通信機器セクターは0.9%増加、マイナス8.5%、マイナス3.8%、2.2%増加、書籍・雑誌・製本セクターは2.1%増加、マイナス12.4%、マイナス6.5%、マイナス3.6%、家庭用品・装身具・日用品セクターはマイナス0.4%、5.9%増加、9.0%増加、9.8%増加している。
前記同様に広範囲小売販売の自動車・オートバイ・自動車部品セクターは0.8%増加、マイナス4.9%、マイナス0.6%、1.1%増加、建設資材セクターは3.8%増加、マイナス3.2%、1.2%増加、3.4増加している。(2014年9月12日付けエスタード紙)