今年のブラジルの国内総生産(GDP)伸び率予想が昨年以下で、またインフレ圧力を軽減するために政策誘導金利(Selic)の更なる引き上げで金融引締め政策が継続すると予想されるために、大半の小売業並びに消費財メーカーの今年の投資は、昨年並みが予想されている。
小売業並びに消費財メーカー24上場企業の決算発表で15社が投資計画を発表しており、3社が昨年以上の投資を予定、3社は昨年以下の投資を予定、残りの9社は昨年並みの投資を予定している。
衣料品チェーンのRiachuelo社のフラヴィオ・ロッシャ社長は、ロジスティック部門や物量配送センター部門への投資を中心に、今年は昨年の投資総額3億9,100万レアルを1億レアル上回る投資をすると説明している。
Alpargatas社のマルチオ・ウツチ社長は、国内外のチェーン店拡大や新製品向け設備投資を中心に昨年並みの2億レアルの投資をすると説明、昨年の24社の投資総額は前年比6.0%増加の122億6,000万レアルであった。
ポン・デ・アスーカルグループ並びにAmbev社、 BRF社、 Magazine Luiza社、 Natura社、 Alpargatas社は昨年並みの投資を予定、Renner 社並びにHering社、Riachuelo社は昨年以上の投資を予定している。
昨年の薬局チェーンのHypermarcas社の投資総額は、組織変更などで2億レアルに達したにも関わらず、今年は1億2,000万レアルから1億5,000万レアルの投資を予定している。(2014年3月20日付けヴァロール紙)