ブラジル小売販売業者連盟(CNDL)の調査によると、1月の小売販売は、バーゲンセールが牽引して前年同月比5.07%増加、CNDL連盟では、今年の小売販売は前年比4.0%前後の増加を予想している。
昨年12月の年末商戦は販売が予想を下回った影響で在庫一掃セールが1月に実施され、また1月の平年を大幅に上回る気温が継続したために、衣類を中心に小売販売が増加したとCNDL連盟のロッケ・ペリザーロ会長は説明している。
しかし小売店の多くの経営者は、今年の小売販売は、政策誘導金利(Selic)が今後も継続して引上げられて高止まりすると予想、また中間層の実質賃金の低い伸び率や伸びない新規雇用などの要因で、あまり期待できないと予想している。
1月の小売販売の延滞率は前年同月比7.84%増加、昨年1月は11.8%、2012年は12.3%、今年1月の小売店の分割販売は前月比29.94%減少している。
6月から開催されるサッカーのワールドカップによる小売販売は、ブラジルの試合のある日は学校が休みとなるために、テレビや食料品・飲料販売が増加すると予想されているが、どれぐらいのインパクトがあるかは予想できない。(2014年2月7日付けエスタード紙)