ブラジル小売販売業者連盟(CNDL)の発表によると、2013年の小売部門のクレジットの延滞率はCNDL連盟の予想2.0%をわずかに上回る2.33%を記録、2012年の12.18%から大幅に減少している。
ブラジルクレジット保護サービス(SPC Brasil)では、2013年の小売部門のクレジットの延滞率が大幅に減少した要因として、政策誘導金利(Selic)上昇に伴う商業銀行のクレジット金利の上昇、延滞率を引き下げるためのクレジット与信の厳格化による利用者の減少が延滞率を下げている。
CNDL連盟では、2014年の小売部門のクレジットの延滞率は悪くとも昨年並みで推移すると予想、中銀では2014年の銀行のクレジットは、サッカーのワールドカップが6月から開催されるにも関わらず、前年比13%増加に留まると予想している。
6月から開催されるワールドカップの影響として飲料並びに食料品の販売増加が予想されているにも関わらず、ワールドカップ向けテレビ販売は大半がすでに購入済みであり、今後のテレビ販売はそれほど期待できない。
今年の自動車販売はすでに工業製品税(IPI)減税政策の見直しが実施されており、また白物家電向けIPI減税政策の見直しも実施されているために、需要相応の販売増加しか期待できない。(2014年1月15日付けエスタード紙)