ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると、9月の小売販売は、ドル高の為替の影響による食料品並びに家電などの販売が低調に推移したため前月比0.5%増加に留まったが、第3四半期の小売販売は、前四半期比3.2%と前年第1四半期から最高の伸び率を記録している。
ドル高の為替の影響を受けて食料品、飲料、嗜好品などを販売する9月のスーパーの売上は前月比0.6%、前年同月比0.7%とそれぞれ僅かな増加に留まり、7月の前月比の伸び率1.9%から大幅に減速している。
ドル高の為替で国内消費の大半を輸入に頼っている小麦関連製品であるフランスパンやパスタ類の価格が上昇してインフレを押し上げている一要因となっており、第4四半期の食料品価格は更に上昇すると予想されている。
また9月の家具並びに家電販売はドル高の影響を受けたにも関わらず、家具並びに家電製品向けのクレジット拡大政策“よりよい私の家Minha Casa Melhor"で小売販売はマイナス0.2%に留まった。
9月の燃料・潤滑油販売は前月比0.8%、前年同月比4.2%とそれぞれ増加、前記同様に繊維・衣類・履物は同率、0.4%増加、医薬品・医療器具・香水は1.3%、11.9%それぞれ増加、事務機器・情報・通信機器はマイナス0.7%、16.5%増加、製本・雑誌・新聞は0.9%、0.3%それぞれ増加している。
また日用雑貨は2.4%、14.8%それぞれ増加、自動車などを含む広範囲小売販売はマイナス0.7%、7.5%増加、四輪車・二輪車・パーツはマイナス5.1%、13.9%増加、建材は0.8%、10.1%それぞれ増加している。(2013年11月14日付けエスタード紙)