ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると、8月の小売は、前月比0.9%増加して予想を上回る伸びを示し、6カ月連続で前月を上回ったにも関わらず、7月の前月比2.1%を下回っている。
今年上半期の小売は、過去10年間で最低の3.0%の伸び率に留まったが、8月の小売は"父の日"の小売販売が牽引、下半期の小売は、前年同期比5.9%増加が予想されている。
8月の小売は前年同月比6.2%増加、また8月の平均小売価格は0.1%増加したが、インフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)の0.24%を大幅に下回っている。
6月の過去12カ月間のIPCA指数は8.3%と過去10年間で最も高かった一方で、7月の小売価格は0.3%減少のデフレを記録、連邦政府による景気刺激策として導入された工業製品税(IPI)減税政策、家具並びに家電製品向けのクレジット拡大政策"よりよい私の家Minha Casa Melhor"も小売販売を押し上げている。
8月の家具並びに家電製品販売は前月比0.8%増加、小売の10セクターの中では8セクターで小売販売が増加、しかし燃料・潤滑油セクターの小売販売は前月比マイナス0.7%、繊維・衣料・履物セクターはマイナス1.0%となっている。
8月の小売販売のセクター別では、情報機器・通信機器・事務機器セクターは7.6%、二輪・四輪・パーツセクターは2.6%、医薬品・医療機器・香水セクターは1.1%、製品・雑誌・学用品セクターは0.9%、建築材料セクターは0.8%、日用品・食品・飲料・嗜好品セクターは0.6%、その他の日用品・家庭用品セクターは0.1%とそれぞれ増加している。(2013年10月16日付けエスタード紙)