中銀の発表では、昨年8月から政策誘導金利(Selic)が連続して利下げされて一桁台の9.75%まで減少しているにも関わらず、延滞率の上昇に伴って銀行のスプレッドが引上げられた影響で、銀行の金利上昇に結びついている。
中銀の調査では1月の銀行の平均年利は38.0%であったが、銀行のスプレッド上昇に伴って2月は38.1%に上昇、2月で最も年利が高かったのは個人向けクレジットの45.4%、更に3月15日には45.5%まで上昇している。
1月の自動車向けクレジットの延滞率は5.3%、2月には5.5%に上昇して記録を更新、中銀経済班のツ-リオ・マシエルチーフは、連邦政府が2010年に世界金融危機の影響を最小限に抑えるために、公立銀行に対してクレジット拡大を奨励した影響で、延滞率の増加が表面化してきていると説明した。
2月の個人並びに法人の平均延滞率は5.8%と2月としては最悪となっているために、銀行は、金利の引上げ並びに与信審査を厳しくして延滞率の減少を図っている。
今月26日のサンパウロ工業連盟(Fiesp)の理事並びにギド・マンテガ財務相との会合の席で、パウロ・スカフェ会長は、いくつかの民間銀行のクレジット金利高並びに与信の厳格化について非難していた。
マンテガ財務相は、それに対して公立銀行の個人並びに法人向けクレジット金利引下げやクレジット枠の拡大で、国内経済活性化の後押しを約束している。
中銀では、今年のブラジル銀行や連邦貯蓄金庫などの公立銀行の平均クレジット伸び率を前年比19%、民間銀行は12%、外資系銀行は13%とそれぞれ予想、今年の銀行の平均クレジット伸び率は15%と昨年の19%から減少すると予想している。
過去12カ月間のクレジット伸び率は17.3%、今年のイタウー銀行のクレジット伸び率は13%、ブラデスコ銀行は14%と予想している。(2012年3月28日付けエスタード紙)