今年の対ドルレアル為替レートはすでに11.0%上昇して、メキシコ・ペソの8.9%、ニュージーランド・ドルの8.5%、南アフリカ・ランドの8.0%を上回って、世界で最も値上がりしているが、唯一、日本の円が4.3%値下がりしている。
米国やヨーロッパ連合諸国は景気を浮上させるために金融市場に自国や域内の通貨を大量に放出し、為替安に傾いている。ブラジルのレアル通貨が最も上昇している要因として、ブラジルの更なる格上げの可能性や堅調な経済ファンダメンタルが海外からの投資増加に結びついて、大量のドルが流入していることがある。
1月の海外からの対内直接投資は、55億ドルと前年同月の29億ドルの倍近い投資金が流入。また今月17日までの海外からの投資金の流入残は65億ドル、そのうち約42億は金融関連投資、24億ドルは貿易収支黒字であった。
昨日のレアル通貨ではR$1.708と、R$1.70を割る可能性がでてきているが、昨日の中銀のフォーカスレポートによると、年末のレアル通貨をR$1.75と予想。しかしCorretora de Câmbio社のシジネイ・ネーメ取締役は、海外の経済シナリオが更に悪化すると予想して、年末にはR$2.0になると見込んでいる。
2003年のルーラ大統領の就任後は、世界経済危機の影響を受けた2009年が唯一、レアル安となったが、2003年のR$3.06から昨年はR$1.67と2倍近いレアル高の為替となっている。(2012年2月28日付けエスタード紙)