昨年の社会保障院(INSS)は雇用創出が大幅に拡大してINSSへの納付金増加で、インフレ指数を差引いた実質赤字は前年比22.3%減少の365億レアルと、2002年以来の最低の赤字幅となった。
昨年のINSSの実質収入は前年比8.9%増加の2,512億レアル、年金・恩給などによる支出は僅かに3.6%増加の2,877億レアルで赤字幅が大幅に減少、しかし年金入り前の最終給与額が支給される公務員の年金による赤字は拡大を続けている。
公務員による昨年の社会保障院の赤字は560億レアル、今年は616億レアルが見込まれており、また今年は最低サラリーの調整が14.2%と非常に大きいために、このサラリー調整だけで140億レアルの赤字が上澄みされる。
INSSの赤字の大半は農村部の納付金55億レアルに対して、年金・恩給支給額が611億レアルになるために赤字幅は560億レアルとなり、2001年以来で最も大きな赤字を記録している。
しかし都市部のINSSへの実質納付金は9.0%増加の2,457億レアル、支出は3.8%増加の2,249億レアルで、135.1%増加に相当する208億レアルの黒字を計上している。
一方で懸念案件としては、昨年下半期から鉱工業部門が国内景気の悪化や在庫調整などで、生産が減少して雇用の増加幅が縮小してきていることがあり、昨年末の失業率5.2%を維持するためには毎月10万人の雇用が必要となる。
今後数年間に亘って110万人の公務員の1/3以上がリタイヤして年金受給開始するために、連邦政府は公務員試験による公務員採用に迫られているために、早急な公務員のための新規年金ファンド設立に迫られている。(2012年1月19日付けヴァロール紙)