17日に世界銀行は、ヨーロッパが深刻な財政危機状態に落ち込んでいることが牽引して世界全体の景気が悪化しているため、国内総生産(GDP)を昨年6月の前回予想を大幅に下方修正した。
世界銀行では世界経済は重大な下振れのリスクともろさを伴う非常に難しい局面に入ったために、ヨーロッパの財政危機が世界の金融混乱や世界貿易の縮小を通じて、先進国と新興国のマクロ経済に悪影響を及ぼしたと分析、ヨーロッパの民間銀行のクレジットの与信強化を背景に、新興国に対する資本流入が半減しており、またヨーロッパは景気後退期に入ったと見込んでいる。
今回の予想では、今年の新興国のGDP伸び率は前回予想の6.2%から5.4%、先進国は2.7%から1.4%とそれぞれ大幅に下方修正、また世界全体の今年の成長率を2.5%、13年は3.1%と昨年6月の予想の3.6%から大幅な下方修正を余儀なくされている。
世銀の開発プロジェクト担当のHans Timmer取締役は、昨年7月から世界の株式市場の時価総額は世界GDPの9.5%に相当する株価の下落、今年の新興国への投資金はGDP比3.3%、来年は3.7%に留まると予想して、2007年の8.0%から大幅な減少を予想している。
また世銀では今年は世界経済の大幅な後退で、コモディティ価格の下落はブラジルやオーストラリアなどのコモディティ輸出国を直撃、特にブラジルは鉄鉱石などの鉱物や穀物や食肉などの農産物輸出が大きな影響を受ける。
今年のブラジルのGDP伸び率は、昨年7月から鉱物コモディティ価格が10%減少していることや世界貿易の縮小などの影響で3.4%に留まり、来年は4.4%増加と予想されるものの、しかし経常収支赤字は昨年のGDP比2.5%から3.2%、3.4%とそれぞれ拡大すると予想している。(2012年1月19日付けエスタード紙)