国連の統計によると昨年の新興国から先進国への投資金はヨーロッパの債務危機など世界経済の先行き見通しの不透明感増加で、より安全な投資先である米国の国債などに流れ、前年比25.3%増加の8,266億ドルに達している。
2012年の世界経済見通しレポートによると、昨年の新興国の外貨準備高は、新興国の中で経済成長率が高い中国を中心として1兆1,000億ドル増加して、7兆ドルに達している。
新興国の投資金は、金利が非常に安いにも関わらず世界でも最も安全で信用力のある米国債に流れており、貿易収支黒字や外貨準備高が拡大を続けているアジア諸国が最も大きかった。中国の第4四半期の外貨準備高は貿易収支悪化で205億ドル減少したが、中国の外貨準備高は日本の3倍に相当する3兆2,000億ドルで、今年は更に増加が予想されており、ポートフォーリオ拡大で米国債以外の金利が高い新興国の国債投資拡大が予想されている。
昨年のラテンアメリカ並びにカリブ諸国の先進国への投資金総額は540億ドル、アフリカ諸国は683億ドル、アジア全体では7,045億ドルとそれぞれ大幅に増加している。
昨年の新興国並びに先進国向け民間投資は前年比538.8%増加の5750億ドルに達しており、そのうち直接投資は1,000億ドル増加の4,290億ドル、そのうちアジア諸国へは全体の45%に達しており、次にラテンアメリカが続いているが、世界経済の不透明感増加で、今年は減少すると予想されている。(2012年1月18日付けヴァロール紙)