レアル高の為替、コモディティ製品価格の減少や欧米の景気悪化の影響を受けて、今年のブラジルの貿易収支黒字は前年を下回ると予想、また世界的な景気減速で海外からの対内直接投資も減少すると見込まれているために、今年の経常収支赤字は昨年の493億ドル予想を大幅に上回る650億ドルが予想されている。
連邦政府は今年の経常収支赤字を前年比22.6%上回る650億ドルでGDP比ではマイナス2.50%と前年のマイナス2.02%を大幅に上回ると予想、また対内直接投資は450億ドルから500億ドルを見込んでいる。
今年の経常収支赤字が700億ドルに達すればGDP比マイナス3.0%まで上昇、しかし新興国のトルコやインドのGDP比マイナス7.0%からマイナス8.0%と比較しても非常に少ない。
JGPアセット・マネジメント社のエコノミストのフェルナンド・ロッシャ氏は今年の経常収支赤字を715億ドル、対内直接投資を500億ドルとそれぞれ予想、株など短期金融投資150億ドル、また国債投資50億ドルと短期金融投資に総額200億ドルを見込んでいるが、ヨーロッパの金融危機が悪化すれば減少すると予想している。
しかしロッシャ氏は経常収支赤字の悪化でレアル高の為替が減少サイクルに突入すれば、輸出の価格競争力を後押しできる可能性があり、また3,520億ドルと見込まれている外貨準備高が海外の金融危機に充分対応可能であると見込んでいる。(2012年1月9日付けヴァロール紙)