2011年の金融投資の収益率比較ではヨーロッパの債務危機、米国の景気悪化や中国の経済成長率の鈍化などの影響を受けて、サンパウロ平均株価(Ibovespa )がマイナス18.11%と唯一、インフレ指数である総合市場物価指数(IGP-M)の5.10%を大幅に下回って最悪を記録した。
金融市場投資スペシャリトの中には株価が下落している現在はサンパウロ証券取引所(Bovespa) への株投資はチャンスと見込んで楽観視し、株投資を奨励しているスペシャリストもいる。
しかしサンパウロ州立大学(USP)のラファエル・パスコアレリ教授はBovespa への投資は海外投資家の比率が非常に高いため、海外の金融情勢に左右され、現在のヨーロッパ債務危機などの先行き情勢分析の必要性を指摘している。
個人向け金融投資スペシャリストのアンドレ・マサロ氏は、2012年のブラジルの投資環境では政策誘導金利(Selic)の更なる利下げ、コントロールされたインフレ指数、継続されるワールドカップやオリンピック関連のインフレ整備部門への投資、昨年に落ち込んだ新規株式上場(IPO)の再開や色々な分野でのM&Aが予想されているために、ブラジルの国内経済は堅調に伸びると予想している。
昨年は世界的な金融不安のあおりを受けて金投資が15.85%と、収益率では海外投資家のブラジルからの資金引き揚げ増加やユーロ危機で大幅に上昇したドル投資の12.32%を押さえてトップとなっている。
Selic金利は8月末から3回連続で利下げして11.0%となったにも関わらず、投資環境悪化に伴って、安全な投資先である銀行間預金ファンド(DI)は11.84%、10万レアル以上の銀行定期預金証(CDB)は11.82%、手数料のかからないポウパンサ預金の実質金利は7.45%であった。(2012年1月2日付けエスタード紙)