PwCコンサルタント社によると今年のブラジル企業のM&A案件はヨーロッパの債務危機などの影響で、企業経営者が世界経済の先行き不透明感で慎重になっているために、下半期から減少傾向となっている。
Pwc社では今年のM&A件数は前年の800件の7.0%減少の740件を予想、しかしリーマンショックの2008年の645件、その翌年の644件を上回っている。
しかし国内経済が好調に推移していた上半期の2月、4月並びに5月は記録を更新していたが、下半期から減少に転じており、第3四半期のM&A件数は僅かに25件で、2008年以降では最低件数となっている。
今年11月までのM&AではITセクターが73件でトップ、食品61件、化学・石油化学59件、銀行が52件、また外資系企業によるM&Aは38%を占め、アルゼンチン資本Techint社による50億レアルでのウジミナス社の27.7%の資本参加、キリンによるスキンカリオール社の完全買収などであった。
またブラジル企業による外資系企業のM&Aは、レアル高の為替や海外の景気減速などの要因で全体の18%を占め、M&Aを果敢に進めていた食品大手のJBS社やMerfrig社、ソフトウエア大手のTotvs社はM&Aを控えていた。
また過去数年間に亘って積極的にM&AをしていたHypermarcas社は資金調達のために、Etti社並びにAssolan社を放出、海外の経済減速でプライベート・エクイティファンドに資金がだぶついているために、来年はブラジル国内での新規株式上場(IPO)が活性化すると予想されている。(2011年12月21日付けエスタード紙)