11月のインフレ指数である広範囲消費者物価指数(IPCA)は0.52%と前月の0.43%を大幅に上回っており、12月のIPCA指数が0.50%を上回れば、連邦政府もインフレ指数の目標上限値である6.50%を上回る可能性がでてきている。
ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、11月の過去12カ月間のIPCAは6.64%と目標上限値を上回っているにも関わらず、冷蔵庫や洗濯機などの白物家電向け工業製品税(IPI)の減税や免税政策採用で、インフレ指数は小売価格の減少が見込めるために、目標上限値以内に収まると予想されている。
また連邦政府は11月に一般的に燃料税と呼ばれる経済支配介入納付金(Cide)をガソリン燃料に対して0.25%減税したことも、12月のインフレ指数のIPCAを引き下げる効果があると予想している。
11月のインフレを押し上げた要因として、家畜向け飼料やクリスマス商戦向け製品の価格転嫁で、食肉価格が2.63%の値上げにつながったことが、インフレ指数を大幅に押し上げた結果につながっている。
11月の食料品並びに飲料の1.08%の値上げはIPCAの48%の値上げにつながる大きな要因となっており、またエアーチケットの3.91%やエタノール燃料1.28%の値上げもインフレ指数の引上げの大きな要因となっている。
LCAコンサルタント社では食料品や飲料の値下げで、12月のIPCA指数を0.50%と予想、テンデンシアコンサルタント社は12月のインフレを0.53%と予想して、今年のIPCAは6.53%と目標上限値6.50%を上回る6.53%と予想している。
11月の食品・飲料は1.08%と大幅に増加、また家賃0.47%、衣料0.58%、通信費0.39%、健康保険プラン0.42%などが大幅に値上がりしたが、交通費、教育費や日用品はほとんど値上がりしていない。
中銀の通貨政策委員会(Copom)の議事録によると、ヨーロッパの債務危機の影響でブラジル国内経済の鈍化の影響を認めて、今後の鉱物資源や農畜産製品の国際コモディティ価格の減少でインフレ圧力低減の要因となるために、政策誘導金利(Selic) の継続した引下げが予想されている。
来年のSelic金利は第3四半期の鉱工業部門の生産後退に対して、連邦政府が景気促進のために白物家電などに対してIPI減税政策を導入で、小売価格の減少でインフレ抑制が可能となるために、連続した0.5%のSelic金利の引下げで,一桁台の9.5%のSelic金利になると予想されている。(2011年12月9日付けエスタード紙)