ヨーロッパ諸国の財政危機や米国の景気低迷などによる今後の世界経済の減速に伴う影響を避けるために、ジウマ・ロウセフ政権の経済成長加速プログラムPAC-2への大型投資で国内経済を活性化させることを連邦政府が発表。
連邦政府は今年の国内総生産(GDP)を3.8%と見込んでいるが、大半のエコノミストは欧米の金融不安、国内消費の落ち込みや為替変動などの要因で、政府の予想を大幅に下回る3.0%近くまで減速すると予想している。
連邦政府は来年のGDP伸び率を5.0%まで引き上げるために、PAC-2プロジェクト投資では、ペトロブラス石油公社はブラジルの民営企業に機械・設備などの大型発注を予定している。
ペトロブラスの2014年までのPAC-2関連の投資総額は3,032億レアルと膨大な金額に達しており、100万人以上の雇用創出に結びついて、国内経済活性化の牽引役になると見込まれている。
民間企業は海外の金融危機の再来に悲観的になって投資中止や延長を考えており、また第3四半期のGDP伸び率がゼロ近辺に留まると予想されていることも、企業経営者の投資意欲を削いでいる。
今年のPAC-2関連投資予算は364億レアル、そのうち55億レアルが決済済み、161億はルーラ前政権時の契約で今年11月までに工事完了しているプロジェクト向けである。
今年1月に就任したジウマ・ロウセフ大統領は昨年の国内総生産(GDP)伸び率が7.5%と過熱していたために、景気沈静化とインフレ抑制への対応で歳出500億レアル削減する方針を発表、従来の景気刺激型から景気抑制型に財政政策を修正したことが影響して、今年の公共投資はGDP比2.7%と昨年の3.1%から減少、しかし来年は景気刺激策への転換で公共投資が大幅に増加すると予想されている。(2011年11月23日付けエスタード紙)