昨日、何時も強気のギド・マンテガ財務相は下院で、欧州の債務危機や米国の景気減速など世界的経済低迷は今後も数年に渡り続き、2008年のリーマン・ブラザーズ銀行破綻をきっかけとした、世界金融危機と同様の様相になってきたことを認めた。
欧米の財政危機が更に複雑化してきているうえに、中国の経済伸び率の鈍化や欧州域内で最も財政が健全とされるドイツで実施された10年物国債入札不調などの影響で、昨日のサンパウロ平均株価(Ibovespa)は5万5,000ポイントを割り、ドルは3.16%と大幅上昇してR$1.863となった。
ヨーロッパのリセッションが避けられなくなってきている影響で、今後、新興国の景気減速が明確になってきているが、ブラジルは1億9,000万人以上の人口を抱えており、また豊富な外貨準備高保有で、新興国の中で最も外的ショックに耐えられる体質となっているために、国内経済の活性化政策を採用する。
ジウマ・ロウセフ大統領はブラジル農畜産協会(CNA)主催のイベントで「私たちは一つの島である。しかし私たちの国は巨大な国内マーケットがあるために、世界金融危機に充分耐えられる」と強調している。
マンテガ財務相は金融危機の影響を避けるために「国内経済活性化のために、クレジット金利低下を促進」、また「世界金融危機の影響で過去ほどの経済成長率は期待できないし、負債増加による消費過熱は避けなければならない」と消費者に注意を促している。
またマンテガ財務相は現在のブラジルは2008年の世界金融危機時よりも体質が強化されており、中銀の金利引下げサイクル突入で経済回復が可能であり、また外的ショックに十分対応できる外貨準備高の保有、国内のあらゆるクレジット問題に対応できる、4,400億レアルに達する中銀の強制預託金も強調している。
マンテガ財務相は第3四半期のGDP伸び率を0.3%と予想、11月からの経済回復を予想、来年のGDP伸び率を4.5%から5.0%と予想、また今後数カ月間のインフレ指数は食料品価格の低下に伴って、0.45%前後で推移すると予想している。(2011年11月24日付けエスタード紙)