中銀の発表によると10月の経常収支赤字は、輸出が好調、ドル高の為替でブラジル人の海外観光での支出減少や外資系企業の本国への利益・配当金送金の減少などの要因で、中銀の予想を下回った。
10月の経常収支赤字は31億1,000万ドルと中銀予想の48億ドルを大幅に下回り、しかし過去12カ月間では550億ドル、対内直接投資は前月の63億3,000万ドルから55億5,000万ドルと大幅に減少したにも関わらず、中銀予想の40億ドルを大幅に上回っている。
今年10カ月間の対内直接投資はヨーロッパの財政危機や米国の景気先行き不安などのシナリオにも関わらず、すでに560億ドルに達しており、11月末には600億ドルが見込まれており、海外からのブラジル国内の製造部門への長期投資が継続すると予想されている。
ブラジルは2008年のリーマン・ブラザーズに端を発する一連の銀行破綻レベルの世界金融危機に陥らない限り、海外での金融危機のインパクトに耐えられる準備ができていると、中銀アナリストは見込んでいる。
Ibmec社のレジナウド・ノゲイラ国際金融関連チーフはブラジルが為替の変動相場制を採用しているために、海外の為替変動ショックを緩和できると見込んでいる。
10月のブラジル人の海外旅行による支出は、ギリシャの財政危機でドル高の為替に傾いたために3カ月連続で低下して17億ドルまで減少しているにも関わらず、外国観光客がブラジル国内で消費した5億3,000万ドルを大幅に上回っているために、サービス収支は赤字を計上している。
10月の外資系企業の本国への利益・配当金送金は前月の19億6,000万ドルから15億6,000万ドルに減少、昨年10月はブラジルの経済成長率が大幅に増加して企業の純益増加やレアル高の為替などの要因で21億7,000万ドルを記録していた。(2011年11月23日付けエスタード紙)