全国工業会(CNI)の調査によると、9月の鉱工業部門の設備稼働率は81.6%と昨年2月の80.9%に次ぐ低率を記録、前年同月は82.2%であった。
CNIのチーフエコノミストのフラヴィオ・カステロ・ブランコ氏は国内消費後退による生産調整を余儀なくされているとコメント、しかし設備稼働率が低下しているにも関わらず、9月の売上は前月比1.0%増加、前年同期比では4.1%増加している。
9月の労働時間は前月比1.3%減少して3月の2.1%に次減少幅を記録、また鉱工業部門の労働者数は前月比0.3%減少して、2009年4月の減少幅に次ぐ落ち込みを記録している。
9月の鉱工業部門の労働者の名目賃金は前年同月比7.3%、インフレ分を差引いた実質賃金は6.2%とそれぞれ増加、今年に入っての政策誘導金利(Selic)の引上げによる、国内消費減少の影響で生産サイクル減少は7月まで継続、8月末からSelic金利は減少に転じているが、欧米を中心とした世界経済の減速傾向の影響で、ブラジル国内の製造メーカーの在庫調整サイクル突入は避けられない。
ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると、ブラジル国内の鉱工業部門生産の40%を占めて牽引する9月のサンパウロ州は前月比4.2%と大幅に減少、特に自動車製造セクター、機械・装置、電気材料セクターの落ち込みが大きかった。
自動車製造セクターでは集団休暇による在庫調整での生産の落ち込みが、サンパウロ州の鉱工業部門生産減少を牽引、また自動車製造の比率が大きいパラナ州は-13.5%、ミナス‐2.7%、リオ-3.0%並びに南大河州が-1.4%とそれぞれマイナスを記録している。
産業開発研究院(Iedi)では自動車工業が盛んな南東地域の鉱工業部門の落ち込みを危惧しており、サンパウロ、ミナス並びにリオ州の鉱工業部門生産はブラジル全体の60%を占めるために、景気後退の様相傾向が顕著になってきている。
また今後数カ月間に亘って減速傾向が継続するために、今年の鉱工業部門の伸び率は1.5%に留まると予想、特にパラナ州のマイナス13.5%の落ち込みは機械・装置セクターが大きく影響している。
9月の調査対象の14地域のうち7地域で生産が前月比で減少、また前年同月比では8地域で減少、サンパウロ州の生産は3.9%と2010年9月の5.0%の落ち込みに次ぐ、減少率を記録している。(2011年11月9日付けエスタード紙)