国際通貨基金(IMF)の2012年の国内総生産(GDP)伸び率予想のレポートによると、ブラジルのGDP伸び率はヴェネズエラと共に3.6%に留まると予想、南米地域では最下位を予想している。
2005年から2010年にかけて、ブラジルのアルゼンチン向け工業製品輸出は同国の輸入比率29%から50%に増加、ウルグアイでは12.6%から21.5%とそれぞれ大幅に上昇している。
またアルゼンチンの自動車生産の50%以上はブラジル向け輸出、しかし来年のアルゼンチンのGDP伸び率は中国の経済成長率の鈍化に伴って、4.6%まで減少すると予想、しかし実際のインフレが年率35%まで達している。
昨年のブラジルのGDP伸び率は7.5%と大幅増加、しかしジウマ大統領はインフレ圧力の低減のために、クレジット向けマクロ・プルーデンス政策を採用、政策誘導金利の引上げ、公共支出の削減、財政プライマリー収支目標の引上げなどの金融引締め政策の採用で、第3四半期には効果が表面化してきて、今年のGDP伸び率は3.0%近くまで減少すると見込まれている。
今年のチリ並びにメキシコのGDP伸び率は4.0%、2012年年は5.0%前後と予想されているが、ブラジルとの相違点はよくインフレがコントロールされて、堅実に伸びると予想されている。
今年のブラジルのGDP伸び率は3.1%前後が見込まれているが、世界金融危機の影響がなければ、輸出拡大で5.0%前後の伸び率の可能性があった。
また来年のブラジルの最低サラリー調整が15%前後と大幅に増加する影響で、インフレ圧力が増加するために、継続して金融引締め政策を採用すると予想されているために、GDP伸び率は4.0%以下に留まる。
ペルーの来年のGDP伸び率は5.6%、インフレは2.0%とそれぞれ予想されているにも関わらず、中国の国内需要落ち込みによる輸出の減少で伸び率が低くなる可能性もある。
またチリは過去10年以上に亘って銅関連の輸出依存から脱却を試みているが、中国への輸出に左右され、メキシコは国内経済が落ち込んでいる米国に大きく依存している。(2011年10月24日付けヴァロール紙)