中銀の金融政策担当のアウド・ルイス・メンデス取締役は今年の海外投資家の製造部門への対内直接投資(FDI)は、中銀発表の550億ドルを大幅に上回る700億ドルと予想している。
ブラジル・グローバル・多国籍企業研究会(Sobeet)では今年のFDI総額を650億ドルと予想、昨年のFDI総額は484億ドルで記録を更新しており、今回の予想700億ドルは前年比44.5%増加となる。
海外投資家がブラジルへの製造部門の直接投資をする要因として、拡大を続ける国内消費に対するサービス部門への投資並びに岩塩層下(プレソルト)原油開発の石油・天然ガス部門が海外投資家を魅了している。
また実質賃金の増加による中間層の拡大による消費増加やレアル高の為替や景気の先行き不透明感増加の欧米などの先進諸国への直接投資減少もブラジルへのFDI増加につながっている。
今年7カ月間の通信部門への直接投資比率は全体の14.4%に相当する59億ドルと前年の1.3%から大幅に増加、電力エネルギー部門は34億ドル、金融部門は28億ドルとなっている。
また今年は石油・天然ガス部門のFDIは47億ドルが既に流入、しかし来年下半期のプレソルト鉱区の入札が予定されているために、石油部門への海外からの投資は飛躍的に増加すると予想されている。
伝統的にブラジルへの直接投資は米国、ヨーロッパ諸国並びに日本からであったが、今ではアジア諸国からの投資が拡大、特に中国並びに韓国からの自動車部門、石油、鉄鋼や機械・装置部門の投資が増加、また新興国ではメキシコからの投資が増加してきている。(2011年9月14日付けエスタード紙)