中銀は1990年代のエンリケ・カルドーゾ政権下でのインフレの沈静化とともに、民間銀行のフロート利益が消滅し、金融機関の収益率は著しく悪化したために、ブラジルの金融システムは急激に不安定化した。
連邦政府では1995年から金融システムの健全化と仲介機能の改善を目的に、積極的な金融システムの再編成促進のために、銀行部門のリス トラの基本的政策は金融機関の整理・統合の促進や公的資金に基づく金融部門の「リストラ促進プログラム(PROER)」を導入した。
このPROERプログラムの適用を受けたナショナル銀行、 エコノミコ銀行、バノルテ銀行並びにペルナンブーコ・メルカンチル銀行の4行の、中銀に対する昨年末時点での負債総額は617億5000万レアルに達していた。
中銀では「危機のリファイル(Refis da Crise)」による負債返済額の低減で、1,860億レアルの負債低減を提示して早期の返済を4行に促しており、4行は430億4,800万レアルの返済をしなければならない。
昨年末のナショナル銀行の中銀に対する負債総額は317億9,400万レアル、エコノミコ銀行272億1,800万レアル、ペルナンブーコ・メルカンチル銀行19億5,300万レアル並びにバノルテ銀行は7億3,900万レアルとなっていた。
こうした収益構造の変化に対して、多くの金融機関が本来の貸付け業務による収益を追求することとなったが、長年にわたるインフレによって審査能 力、リスク管理、経営能力が低下していたため、貸出し競争は銀行部門に多額の不良債権を累積させることとなり、ブラジルの金融システムが悪化していた。
銀行部門のリストラによって、1994年7月の200行以上の商業銀行・総合銀行・貯蓄銀行は3年間で数十行の多くは PROERの資金を用いた買収や中央銀行による介入・清算によって淘汰されていた。(2011年9月8日付けエスタード紙)