ブラジル地理統計院(IGBE)の発表によると第2四半期の国内総生産(GDP)は鉱工業部門並びに農畜産部門の伸び率が低率となったために、前四半期比0.8%の伸び率に留まった。
レアル高の為替、クレジット部門へのマクロ・プル-デンス政策の導入や高止まりのSelic金利等の要因で、第2四半期のGDP伸び率は年率換算では3.2%の1兆200億レアルに留まっている。
同期の鉱工業部門のGDP伸び率は0.2%と輸入の14.6%の大幅増加に伴って生産が減少、特に製造セクターの伸び率がゼロで足かせとなり、年率換算では0.9%に留まっている。
また建設部門は0.5%、年間換算では2.0%、農畜産部門は畜産並びに林業が環境問題の影響を受けてマイナス0.1%に縮小、サービス部門は0.8%と最も増加、年率換算では3.2%となっている。
固定資産形成投資(FBCF)伸び率は機械装置の輸入拡大に伴って1.7%に留まった影響で、投資は5.9%と前年同期の28.1%から大幅に減少した。
ブラジル機械装置工業会(Abimaq)では今年の機械装置の輸入は中国の安価な製品を中心に28%と大幅に増加して、ブラジルのマーケットシェアの58%に達しており、国内の機械装置業界が大きなダメージを受けている。
中銀の最終フォーカスレポートによると今年のGDP伸び率を3.79%と予想、LCAコンサルタント社ではIGBEのGDP伸び率の発表前に、中銀が先行指標として発表する経済活動指数(IBC-Br)では第3四半期のGDP伸び率がゼロに近いために3.4%と予想、イタウー銀行では自動車販売を含む消費減少傾向が表れてきているために3.6%と予想している。
第2四半期のブラジルのGDP伸び率0.8%はBRICsでは最低の伸び率を記録、チリは1.4%、メキシコは1.1%とそれぞれブラジルよりも伸び率が高かったが、韓国は0.8%で同率、ドイツ0.1%、英国、スペイン並びに米国0.2%、イタリアの0.3%を上回っている。
しかしブラジルの上半期のGDP伸び率はロシアの3.4%を上回っているが、中国の9.5%、インドの7.7%を大幅に下回っており、第2四半期の一人当たりのGDPは1万900ドル、ロシアは1万5,900ドル、チリ1万5,500ドル、メキシコは1万3,800ドルとなっている。(2011年9月3日付けエスタード紙)