サンパウロ州工業連盟(Fiesp)の統計によると7月のサンパウロ州の製造業部門のインフレ分を差引いた実質活動レベル指標(INA)は前月比0.3%と僅かに増加、名目INAでは0.6%増加している。
しかし7月のINA指標は前年同月比0.1%、今年7カ月間では2.5%、過去12カ月間では3.5%それぞれ増加、しかし7月のINAの0.3%増加は2006年7月の0.9%以来では最低の伸びとなって、サンパウロ州の製造部門に陰りが出てきている。
このINAの伸び悩みは米国やヨーロッパの景気後退や経済の先行き不透明感やレアル高の為替の影響が大きく、企業経営者は設備投資を控えて、在庫調整に取り掛かっている。
7月の名目設備稼働率(Nuci)は前月の83%から83.1%とほとんど変わらないにも関わらず、実質Nuciは82.7%から82.2%に減少、また8月の企業経営者の景況感は47.3%と昨年12月から最も落ち込んでおり、毎年8月は年末商戦向けで設備稼働率が最も高くなる傾向があった。
ブラジル鉄鋼院(IABr)では今年のブラジルの粗鋼生産を3,940万トンから国内需要の低下、在庫の増加、レアル高の為替による輸入鉄鋼製品の増加などで3,630万トンに下方修正したにも関わらず、昨年の粗鋼生産を10.5%上回っている。
国内の鉄鉱製品消費は0.9%減少の2,587万トンを予想、しかし粗鋼生産はCSA製鉄が輸出用鉄鋼製品生産を開始したために、昨年の2,250万トンを8.9%上回ると予想されている。
今年の粗鋼製品の輸出は前年比24.8%増加の1,222万トンで85億ドルに相当、輸入は42.4%減少の340万トンで40億ドルに相当、また粗鋼の輸入に代わって完成品として鉄鋼製品の輸入が拡大してきているために、これらを含めると467万8,000トンの輸入に相当する。(2011年8月31日付けエスタード紙)