ブラジル地理統計院(IBGE)工業部門の月間雇用・サラリー調査(Pimes)の統計によると、今年上半期の工業部門の雇用は前年同期比1.9%増加したにも関わらず、衣類セクターは-3.1%、履物・皮革は-2.0%、家具・木材セクターは-7.8%とそれぞれ減少している。
レアル高の為替による輸入品の増加や価格競争力低下による輸出の減少の影響で、繊維、履物や家具セクターなどの雇用維持が難しくなってきており、また実質賃金のインフレ以上の調整も収益性を圧迫している。
昨年上半期の工業部門の雇用は前年同期比3.4%、繊維セクターは6.4%、履物・皮革は5.7%とそれぞれ大幅に増加していたが、今年上半期の履物セクターは前年のマイナス2.1%からマイナス3.1%、家具はマイナス5.8%からマイナス7.8%と更に悪化している。
今年上半期の繊維セクターの生産は前年同期比12.5%減少、一方で輸入製品が21.8%増加、輸出はマイナス29.1%と大幅に落ち込んで、雇用削減に拍車がかかっている。
家具・木材セクターもレアル高の為替、負担の大きい税制、脆弱なインフラ投資で価格競争力を失っているために、繊維セクター同様に輸入が22.1%増加、輸出が4.0%減少して雇用は8.0%減少している。
今年7カ月間の新規雇用は140万5,000人に達しているが、前年同期比では15%と大幅な落ち込みを記録、工業部門は37%減少の28万8,000人、繊維並びには家具セクターは73.8%減少の1万5,000人の新規雇用に留まっている。
今年上半期の鉱業部門の新規雇用は前年同期比3.9%、食品・飲料2.4%、鉄鋼7.4%、金属5.7%、機械・装置5.1%、電気・電子・通信6.3%、ゴム・プラスティック2.2%、非鉄金属部門は2.9%とそれぞれ増加、しかしタバコはマイナス8.6%、製紙・印刷セクターは9.0%と大幅に落ち込んでいる。
自動車部門は輸入が18.8%と大幅に増加、輸出は9.6%に留まっているにも関わらず、国内需要が旺盛で雇用は6.2%と好調に推移している。(2011年8月24日付けヴァロール紙)