5月の経常収支赤字は41億ドルと5月としては統計を取り始めた1947年からでは最高の赤字を計上、今年5カ月間では222億ドル、中銀は今年の累計赤字は600億ドルに達すると予想している。
5月の海外投資家の長期投資となる製造部門向け対内直接投資は39億7,000万ドルと5月としては月間記録を更新、今年は550億ドルと経常収支の累積赤字に近い直接投資が予想されている。
中銀では6月の経常収支赤字を42億ドルと予想、6月24日までの直接投資は43億4,000万ドル、月末には45億ドルに達して経常収支赤字をカバーすると予想している。
5月の経常収支赤字は好調な国内経済やレアル高の為替で輸入の増加並びに海外旅行による支出が拡大、また海外本社への利益・配当金の送金が42億ドルと牽引している。
海外投資家による製造部門への直接投資の拡大に伴って利益・配当金送金も拡大、今月24日までの送金額は30億ドルに達しており、中銀では今年の利益送金を340億ドルから370億ドルに上方修正している。
5月の公共負債の利払いは大幅に減少して最低記録を達成、今年のプライマリー収支黒字は150億ドルから200億ドルに上方修正、今年のサービス収支並びに所得収支赤字は780億ドルから830億ドルに上方修正、ブラジル企業の対外直接投資は50億ドルから大幅に下方修正されている。
海外投資家は連邦政府が短期のブラジル国債や確定金利付きファンド投資に対する金融取引税(IOF)を6%に引上げた効果が表れ始めて、4月は一挙に製造部門への対内直接投資に資金の流れが替わった。
またブラジルの商業銀行や企業の海外での低金利の資金調達に対してもIOF税6%並びに借入期間を1年から2年間に延長した影響で、中銀は今年の長期投資向けの海外流入資金を498億ドルから719億ドルに上方修正、しかし短期金融投資金は270億ドルから55億ドルに下方修正を余儀なくされている。(2011年6月28日付けエスタード紙)