多くのエコノミストは今年のブラジルの国内総生産(GDP)伸び率4.5%を国内消費の減速並びに在庫の増加で下方修正、コンサルタント会社では3.4%の伸び率に大幅下方修正している。
鉄鋼デストリビューター協会(Inda)では5月の鉄鋼製品の在庫が3.8カ月分と平均の2.8カ月よりも1カ月分も在庫が多く、鉄鋼製品の30%は自動車、電機や建設セクター向けとなっている。
5月の1日当たりの鉄鋼販売は前月比13.7%減少、4月の4.2%減少から大幅に増加、しかし輸入鉄鋼製品は増加してきているが、今年の鉄鋼販売予想を15%増加から10%増加に下方修正している。
全国自動車工業会(Anfavea)では5月の自動車在庫は31.4日と月間平均の25日から27日から大幅に増加、金利の上昇やクレジット部門の引締めで内需が落ち込んできている。
経済成長のバロメーターとなるダンボールや包装紙の今年の伸び率は昨年の12%増加から年頭には5%が予想されていたが、今では3.5%増加に下方修正、今年4カ月間のダンボール販売は前年同期比マイナス0.08%の80万8,900トン、3月から4月にかけて売上は5.91%減少している。
4月の鉱工業部門の生産は在庫の増加に反比例して前月比マイナス2.1%、RCコンサルタント社の今年のGDP伸び率を3.8%から3.5%、MB社は4.5%から4.2%、Rosenberg社は4.5%から4.0%とそれぞれ下方修正している。
金利の上昇に伴って消費が減少、また15日並びに90日以上の延滞率は2007年のレベルまで上昇、鉄鋼製品価格の上昇で白物家電メーカーは8%から9%の最終製品価格転嫁を余儀なくされていることも消費減退につながっている。(2011年6月12日付けエスタード紙)