ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると4月の鉱工業部門の生産は前月比マイナス2.1%とリーマンショック直後の2008年12月以来の落ち込みを記録、金融アナリストの今後の予想変更を余儀なくしている。
中銀の通貨政策委員会(Copom)の最終議事録ではSelic金利の連続した引上げ予想が読み取れたが、今回の鉱工業部門の大幅な落ち込みで金利引締め政策のシナリオが変わる。
4月の鉱工業部門の生産減少はマクロ・プルーデンス政策導入によるクレジット部門の緩やかなカーブを描いた減少傾向、高金利政策や輸入の増加で設備投資の減少傾向が表れてきている。
4月の機械・装置などの耐久消費財セクターの生産は自動車や家電の輸入増加に伴って前月比-10.1%、前年同月比-5.6%と大幅なマイナスを記録している。
また非耐久消費財セクターも-1.5%、-2.0%、消費財はそれぞれ-2.9%、中間財は-0.6%、-0.8%とそれぞれマイナスを記録、資本財セクターはマイナス2.9%、しかし前年同月比では辛うじて0.1%のプラスとなっている。
しかし過去12カ月間の鉱工業部門の生産は5.4%、今年4カ月間では1.6%とそれぞれ増加、資本財セクターは13.7%、6.2%、中間財5.8%、1.1%、消費財2.8%、0.6%、耐久消費財3.5%、2.3%、非耐久消費財セクターは2.6%、0.1%とそれぞれ増加している。
Copomの議事録ではインフレ圧力が減少していないためにSelic金利の数回に亘る引上げが予想、またテンデンシア・コンサルタント社のチーフエコノミストのブラウリオ・ボルジェス氏は4回のSelic金利0.25%の引上げ予想をしていたが、鉱工業部門の予想外の落ち込みで金利のシナリオ修正を余儀なくされている。(2011年6月1日付けエスタード紙)