レアル高の為替などの要因で輸出競争力をなくしてきている繊維、履物や化粧品メーカーでは海外に生産拠点を移転させる企業が増加してきており、今後もこの傾向が継続すると予想されている。
ブラジルトップの履物メーカーのVulcabrás社はインドのChennai市の履物メーカーを買収、今後2年間に5,000万ドルを投資して生産を拡大するために、現在の従業員1,000人を5,000人まで増やす。
インドでは手作業が大半を占めるテニスシューズの上部を生産して、ブラジルやアルゼンチンの同社の工場に輸送して完成品にするが、輸入関税はかからない。
連邦政府は中国からのダンピングの疑いのある履物輸入が急増していたために、1足につき13.85ドルの反ダンピング関税を適用、しかし中国からの輸入減少に伴って第3国経由とみられるベトナム、マレーシアやパラグアイからの輸入が急増したために、今後はこれらの国に対しても反ダンピング関税が適用されると予想されている。
化粧品メーカー大手のナツーラ社ではレアル高の為替で生産の現地化を余儀なくされており、メキシコ、コロンビア並びにアルゼンチンで生産開始、今後はラテンアメリカ向け輸出拠点にする可能性がある。
南大河州カンポ・ボン市に拠点を置く女性用履物メーカーのシュミッツ・イルマンス社ではニカラグアのマナグア市のあるフリーゾーン・ザラゴタで米国向け輸出製品を生産開始している。
ヴィクーニャ繊維はレアル高の為替で生産拠点の海外移転を余儀なくされており、アルゼンチンのUllum社とタイアップしてジーンズ生地の生産を開始した。(2011年4月18日付けエスタード紙)