サンパウロ州工業連盟(Fiesp)の調査によると昨年11ヶ月間のブラジル製造業の生産高はレアル高の為替やブラジルコストの低減を目的に輸入製品が急増した影響で国産品生産が173億レアル減少、また雇用も4万6,000人が輸入製品に奪われている。
ブラジル地理統計院(IBGE)の2007年採用の新計算方法によると過去20年間にブラジル製造業のGDP比率はレアル高の為替や複雑な工業製品税などのブラジルコストの上昇で27%から16%に減少、また2008年初めの9カ月間の輸入製品の国内消費に占める比率は19.6%、昨年同期は21.2%に上昇してブラジル製造業のGDP比率を押し下げている。
レアル通貨の上昇に伴ってブラジル企業も海外生産に拠点を移す企業がでてきており、アザレイア社はメキシコ、コロンビア、チリやペルーなどのラテンアメリカ諸国への輸出拠点として、製造コストの安いインドでの生産を検討している。
先月、フィリップス社は43年間継続していたアジアやヨーロッパ向け輸出工場であるレシーフェ市の乗用車向け照明関連工場を閉鎖したために500人が職を失った。
1998年から2008年の年間平均製造業伸び率は中国が10.93%でトップ、インドが9.49%、韓国7.44%、ポーランド7.18%、ハンガリー5.67%、マレーシアが5.05%と年間5.0%以上伸びている。
しかしラテンアメリカ諸国はチリ2.53%、ヴェネズエラ2.25%、コロンビア2.80%、アルゼンチン並びにメキシコ2.57%、ブラジルは2.06%に留まって工業化が進んでいない。(2010年1月10日付けエスタード紙)